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「完璧主義」は自律神経が乱れがち?生活習慣や性格でセルフチェック

私たちの体の機能を制御してくれる「自律神経」は、24時間フル稼働の働き者。しっかりと労ってあげないと、バランス良く体をコントロールすることができなくなってしまいます。また自律神経は、環境、生活習慣、性格などの影響を大きく受けることも。自分は自律神経が乱れやすいタイプなのかどうか、セルフチェックしてみませんか?

そもそも「自律神経」とは?

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。交感神経は日中に優位になることが多く、血圧を上げたり、脈を速くしたりする役割があり、活動的なモードになります。一方、日が沈むころからは副交感神経が優位になり、ゆったりリラックスモードへスイッチ。血圧は下がり、脈も遅くなります。

ほかにも、自律神経には体のさまざまな器官を制御する働きがあり、いわば体のアクセルとブレーキのような役割を担っています。どちらかばかりを踏んでいると体への負担が大きくなってしまうため、両方をバランス良く踏む必要があるのです。

体調不良と自律神経の密接な関係

そんな、私たちのために日夜働きつづける自律神経の弱点は「ストレス」。精神的な負担のほか、不規則な生活や外部環境(気温・気圧など)の急激な変化なども自律神経にとってはストレスです。過度なストレスがかかりつづけると交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、一方だけが極端に優位になってしまいます。これが、いわゆる「自律神経が乱れる」という状態です。そして、自律神経が乱れると全身のだるさや頭痛、不眠、めまい、動悸、肩こりなど、さまざまな不調が現れる可能性があります。

自律神経が乱れやすいのはどんな人?

「自律神経にとってストレスフルな状態・性質」が多く当てはまる人ほど、自律神経は乱れやすいといえます。自分はどのような理由で乱れやすくなるのか? それを知るために、まずはリストのなかで該当する項目にチェックをしてみましょう!

自律神経が乱れやすいのはこんな人。タイプ別に解説

さて、当てはまる項目はいくつありましたか? 多ければ多いほど、当然、自律神経が乱れやすい傾向にあるので要注意。また、もっとも多くチェックがついたのは、A・B・Cのグループのうち、どれだったでしょうか。ここからは、「自律神経が乱れるポイント」をグループごとに解説していきます。

Aが多い人は・・・ストレス蓄積タイプ

Aが多かったあなたは、性格的にストレスがたまりやすいタイプといえそうです。精神的な負担が自律神経の乱れにつながるため、できるだけストレスを回避したり、自分なりの発散方法を確立したりしましょう。

Aが多い人は・・・ストレス蓄積タイプ

ストレス蓄積タイプの対策

ウォーキングやストレッチなど、軽い運動をすることもストレス発散につながります。また、緊張などのストレスを感じた際には、ゆっくりと深い呼吸を意識すると副交感神経が優位になりやすくなるのでおすすめ。そのほか、笑ったり泣いたりする、あるいは犬や猫などペットをなでたりすることでもストレスは軽減されるため、自律神経が整いやすくなります。

Bが多い人は・・・生活習慣乱れがちタイプ

Bが多かったあなたは、生活習慣が自律神経に影響を及ぼしているタイプ。仕事などの都合でやむを得ない場合もあるかもしれませんが、できる限り生活を整え、自律神経のバランスを取ることを意識してみるとよいかもしれません。

Bが多い人は・・・生活習慣乱れがちタイプ

生活習慣乱れがちタイプの対策

本来、自律神経は昼間には交感神経が、夜間には副交感神経が優位になるのが自然な状態です。日中に外に出ず太陽の光を浴びなかったり、起床・就寝時間が不規則(あるいは昼夜逆転)になっていたりすると、その切り替えがうまく行えず、徐々に自律神経が乱れやすくなってしまいます。また、パソコンやスマホを見る際には前かがみの姿勢になりがちですが、これによって肩や首がこる、あるいは悪い姿勢のままで背中などがこり固まってしまい、呼吸が浅くなります。短くて浅い呼吸は交感神経を優位にさせるので、ここでも深呼吸が効果的です。

Cが多い人は・・・体質影響タイプ

Cが多かったあなたは、もともとの体質・性質的に自律神経が乱れやすいタイプです。特に女性は、ホルモン周期の関係で自律神経が乱れやすいという傾向も。また、外的環境の影響も受けやすいので、急激な変化に注意しましょう。

Cが多い人は・・・体質影響タイプ

体質影響タイプの対策

体質的な要因は変えられない部分もあるので、「自分は自律神経が乱れやすい体質なんだ」ということを自覚したうえで、季節の変わり目、家事や育児、仕事が忙しくなったタイミングなどは特に体を労ってあげることが大切です。自分なりのリラックス方法を見つけて、無理をせずにゆったりと過ごしましょう。また、天気予報やアプリなどで気温や気圧の変化をつねにチェックしておくのもおすすめです。

あなたはどのタイプでしたか? まずは改善できる部分がないかを振り返ってみて、注意すべきポイントを生活に取り入れていきましょう。

教えてくれたのは・・・
久手堅 司先生
せたがや内科・神経内科クリニック院長

総合内科/神経内科/頭痛/脳卒中専門医。1996年北九州大学法学部卒業、2003年東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大森病院等を経て、2013年せたがや内科・神経内科クリニック開業。「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」「肩こり・首こり外来」など複数の特殊外来を立ち上げ、多くの患者のニーズに応えている。著書に『最高のパフォーマンスを引き出す自律神経の整え方』(クロスメディア・パブリッシング)、監修本に『面白いほどわかる自律神経の新常識』(宝島社)など。

CREDIT
取材・文:HELiCO編集部 イラスト:umao
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