女性の生活に欠かせない生理用ナプキン。スーパーやドラッグストアでは、たくさんの種類が棚に並んでいますよね。いまは当たり前のように使われている生理用ナプキンも、日本に登場したのは、60年ほど前のこと。
それ以前の女性は、毎月の生理にどう対処していたのでしょうか。また、ナプキンやタンポンなどの生理用品は、どのように誕生したのでしょうか。
そんな生理にまつわる歴史や、生理用品の開発ストーリーを、ユニ・チャーム株式会社の広報である藤巻尚子さんにうかがいました。
- 教えてくれるのは…
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- 藤巻 尚子さん
ユニ・チャーム株式会社 ESG本部広報室に所属。2015年に入社後、営業部門を経て広報室へ異動。企業広報や商品広報に携わり、2019年から推進しているソフィ#NoBagForMeの広報活動も担当。
かつては「穢(けが)れのもの」とされた生理の歴史
ユニ・チャーム広報の藤巻さん
―日本で生理用ナプキンが使われるようになったのは、60年ほど前だそうですね。意外と歴史が短いように感じました。
−日本で生理用品がオープンに普及したのは、アメリカより遅かったのですね。生理用ナプキンが販売される以前の日本では、生理に対してネガティブなイメージがあったのでしょうか。
−そんな歴史があったとは、驚きました……。
−はるか昔の考えが現代にも影響しているのですね。生理用ナプキンが発売される前は、布で経血を処理していたのでしょうか?
女性の多様な悩みに応え続けるうちに、生理用品が充実していった
−ユニ・チャームさんの商品は、生理用ナプキンだけでもさまざまな種類がありますね。商品が充実していった背景を教えていただけますか?
「厚くなければ本当にモレは防げないのか」と当時の常識を疑い、開発された『チャームナップミニ』
−薄型ナプキンは、私も愛用しています。『センターイン』シリーズは、おしゃれな柄や香りがついているパッケージもあって、気分がよくなりますね。
『センターインコンパクト1/2』は通常のスリムナプキンの1/2サイズで、個包装のパッケージも華やか
−昼用・夜用ナプキンや、羽つき・羽なしナプキンなどのバリエーションが増えていったのも、女性の声がきっかけでしょうか?
『超熟睡®ショーツ オーガニックコットン』は下着のようにはけて、寝返りモレを防いでくれる
−ショーツ型ナプキンは、フリルがついたデザインがかわいいですね。ナチュラルグレーの色も、女性が好みそうです。
−ナプキン以外の商品も豊富にありますね。それぞれ、いつごろから発売されたのでしょうか?
月経用カップ『ソフトカップ』。コスメのようなパッケージで手に取りやすい
−ほかにも、まだ商品がありますね。『シンクロフィット』とはどのようなものですか?
体に貼りつけて使用する『シンクロフィット』は、第三の生理用品として注目を集めている
生理期間も自分らしく過ごせて、誰もが生きやすい社会へ
−ユニ・チャームさんは、生理用品の開発や販売だけではなく、勉強会などの啓発活動にも力を入れていますよね。
−具体的には、どんな活動をされていますか?
『ソフィ#NoBagForMe』プロジェクトで改良されたタンポンのパッケージ
−それはすごい……! 生理の話は気軽にできない感覚がありますし、生理で体調が悪くても、無理に仕事をしてしまうこともあります。
−ユニ・チャームさんがこれまで、強い思いをもって生理用品をつくられてきたことがよくわかりました。最後に、生理を通じて女性をどのように支えていきたいか、改めて思いをお聞かせください。
広報の藤巻さん、ありがとうございました!