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肌荒れ対策ツボ5選。スキマ時間でお肌の悩みを改善!

空気が冷たく乾燥する冬は、皮脂のバランスが崩れて肌荒れが起きやすい季節です。そのうえ、コロナ禍による長時間のマスクの着用、頻繁な消毒など生活習慣の変化から、これまで以上に全身の肌荒れが気になるという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、肌荒れ対策の「ツボ」をご紹介。じつは肌荒れをケアできるツボがあるって知ってましたか? 手軽にできるツボ押しで肌荒れ対策をしましょう。

INDEX
ツボ押しで肌荒れを改善できるのはなぜ?
肌荒れに効果的なツボ5選
ツボは押して心地よいが正解
ツボ押しをするタイミング
ツボ押しの効果は脳にも伝わる

ツボ押しで肌荒れを改善できるのはなぜ?

ツボ押しには、肩こりや疲れの対処療法というイメージがありますが、じつは肌荒れの改善も期待できます。ツボは東洋医学の理論に基づいており、東洋医学では、体は「気」と「血」と「水」で構成されるという考え方があります。これを「気血水(きけつすい)」と呼んでいます。

気は生命を維持するために必要なエネルギーです。血は気によって全身をめぐる血液や栄養素のようなもの。水はリンパ液や汗など血液以外のあらゆる水分を指し、体の代謝に関係しています。この「気血水」の3つが、体内をバランスよく循環していれば健康な状態で、どれか1つでも不足すると、不調や病気の原因になると考えられています。

体には気血が通る「経絡(けいらく)」という道が張りめぐらされ、それぞれの臓器につながっています。その経絡上に存在している反応点が「経穴(けいけつ)」で、いわゆる「ツボ」です。ツボは全身に361箇所あり、臓器や皮膚、筋肉が不調な場合は、経絡でつながっているツボを押すことで、ときに症状の改善が期待できます。

では、肌荒れを改善してくれるツボは、どこにあるのでしょうか? 肌は「肺」「大腸」といった臓器と関係しており、これらの機能が低下することで、肌荒れが起きるといわれています。通常、肺には全身に気血水をめぐらせる働きがありますが、秋冬の乾燥した空気は、肺にダメージを与え、機能を低下させます。その結果、体の血行不良につながり、肌荒れが起きるのです。また、肺と経絡で結ばれている大腸の栄養も不足し、便秘にもつながります。

これらを防ぐには、肺と大腸の経絡にあるツボを刺激して、気のめぐりを整えることが重要です。それでは実際に、肌荒れの改善が期待できるツボを見ていきましょう。

肌荒れに効果的なツボ5選

肌荒れといってもその原因はさまざまですよね。それぞれ対処法が異なるので、原因別に肌荒れの緩和が期待できるツボを紹介していきます。ツボを押すときは指のはらを使ってゆっくり押すことがポイント。

【三陰交(さんいんこう)】血行不良が原因の肌荒れに

「三陰交」は生理中に肌が荒れる、血のめぐりが悪くてカサカサしやすい、血色が悪く冷えも伴っている……といった血行不良が原因の肌荒れに有効とされるツボです。生理不順など女性特有の悩みにも効果的といわれています。血のめぐりが悪いのは、血が足りなくなっている場合と滞っている場合の両方がありますが、三陰交はどちらのケースにも有効です。

三陰交:足の内くるぶしから指4本上がったところで、すねと骨のきわ、骨の後ろのあたり

【合谷(ごうこく)、曲池(きょくち)】便秘が原因の肌荒れに

本来出すべき便が大腸内に長時間溜まると、便の腐敗が進み、悪玉菌が増えます。悪玉菌は腐敗物質を生み、それが腸から吸収され、血液をめぐって全身に。その結果、皮膚にも腐敗物質が流れ、肌荒れの原因になるといわれています。

この対策には、大腸の働きを活発にさせることが重要で、肺や腸とつながっている「合谷」の刺激がおすすめ。また、気のめぐりを整える効果がある「曲池」も、大腸と関連しています。合谷と合わせて押すことで相乗効果が期待できます。

合谷(左):手の甲の親指と人差し指の間のくぼんでいるところ。 曲池(右):ひじを曲げたとき、外側にできるしわの延長線上。ひじの骨の少し手前

【外関(がいかん)】乾燥による肌荒れに

東洋医学では、乾燥は体内の水の流れが悪いことで起きるといわれています。通常、皮膚の表面は「衛気(えき)」という免疫によって保護されていますが、水の流れが悪いと衛気は低下します。それにより、皮膚を守るものがなくなり、乾燥や肌荒れが起こります。「外関」のツボは、水の流れをよくし、衛気を強くする作用があるので、刺激することで乾燥による肌荒れの改善が期待できます。

外関:手の甲を上にして手首のところから指3本を置き、人差し指があたるところ

【地倉(ちそう)】マスクによる肌のたるみに

マスクを着用していると口を小さく動かしてしまいがち。口を大きく動かす機会が減ると表情筋が衰え、皮膚を支える力が弱くなってたるみの原因になります。たるみに悩んでいる人は口元にある「地倉」のツボを押してみてください。ただし、地倉はその周辺も一緒にマッサージするのがおすすめです。

鼻のすぐ横を押したり、ほうれい線の周辺をゆっくりくるくる回したりすることで口角が上がり、ほうれい線の改善にも効果が見込めます。ほかの部位とは違って、親指ではなく人差し指や中指などを使って優しく行いましょう。

地倉:口角の外側とほうれい線が交わる位置にある

ツボは押して心地よいが正解

押して心地よく響く場所がツボです。ツボを押す際には、手や足の場合どちらか片方だけでもかまいませんが、できれば左右両方押すほうがより効果が見込めます。爪を立てずに指のはらで3秒ぐらいかけて押して、ゆっくり離すことを2、3回繰り返します。このとき指圧は一定の力にしておきます。

イタ気持ちいい感覚に、つい力を入れて強く押したくなることもあるかもしれませんが、それはNG。心地よい程度の強さがベストです。また、気持ちいいからと長い時間かけて押し続けるのもおすすめできません。

上記に紹介したツボは、長く押しても体にマイナスな影響はほとんどありませんが、お腹や首のツボなどは長時間揉んでしまうと疲労感が出たり、かえって血行不良になったりするリスクがあります。いずれもやりすぎには気をつけてください。

また、ツボの位置はあくまで目安です。ツボには個人差があり、その日の体調によっても異なることがあります。押して不快感を覚える場合は、ツボがずれている可能性が高いので、さわって心地よい場所を探しましょう。ただ、ツボからずれて間違った場所を刺激していたとしても、自分が心地よい程度の強さで押していればリスクを心配する必要はありません。

ツボ押しをするタイミング

ツボ押しは、仕事や家事の合間などスキマ時間に、その場でサッとできるのが魅力です。一日のうち、どのタイミングで行ってもかまいません。テレビを見ながらなど「ながら押し」でもOK。ゆったりとした気分で行えると、よりベターです。

毎日のスキンケアにツボ押しも加えてみるのも◎。時間がない、効率よくツボ押ししたいという場合は、ごく短い鍼(はり)がついた「鍼シール」をツボに貼っておくのも手軽で有効です。薬局・ドラッグストアで購入できます。

ツボ押しをすると指が疲れるといった場合には、ボールペンのノック側や、市販されている指圧棒などの指圧グッズを使用するのも一つの方法です。ただ、道具を使うと加減がわかりにくく、強く押しすぎて内出血させてしまうこともあります。道具を使うときは、指で押す以上に、力加減に注意が必要です。

ツボ押しの効果は脳にも伝わる

前述のとおり、全身には経絡が張りめぐらされ、それぞれの臓器とつながっています。そのため、経絡にあるツボの刺激は、さまざまな部位に効果をもたらすといわれています。現代医学においても、肌への刺激は神経を通じて脳へ伝わり、自律神経の調整や、鎮静作用のあるホルモンの放出、抗ストレス作用を促進するなどの効果が期待できるのです。

ただし、ツボ押しの効果を実感できるにはある程度時間がかかります。顔の血流改善に関してはすぐに効果を感じられますが、それ以外は、体質改善の期間と考え、しばらく継続することでツボの効用が高まります。

時間をかけても改善しなければ、鍼灸院などで施術を受けることを検討してもいいかもしれません。また、ただの肌荒れだと考えていても、湿疹などの皮膚疾患であれば医療機関での治療が必要です。数か月経過しても改善しなければ、皮膚科を受診しましょう。


ツボ押しは手軽なうえ、うれしい効果がたくさんあります。上記で紹介したツボ以外にも試してほしいツボはまだまだあるので、興味がある人は書籍やウェブで探してみるといいかもしれません。リラックスタイムのツボ押しで、肌荒れ改善を目指しましょう!

教えてくれたのは・・・
髙田 久実子先生
こどもと女性のためのめぐり鍼灸院 院長

鍼灸師、介護支援専門員、 認定心理士、日本不妊カウンセラー学会認定不妊カウンセラー。成城大学、放送大学(認定心理士)、早稲田医療専門学校卒業。2019年まで東京女子医科大学東洋医学研究所勤務。同年11月より千葉県松戸市で「こどもと女性のためのめぐり鍼灸院」開院。現代医学と東洋医学の観点から患者に適した施術を行う。痛みやコリだけでなく女性のライフステージに合わせた施術や小児はりにも力を入れる。

CREDIT
取材・文:HELiCO編集部 イラスト:白尾可奈子

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