食中毒菌・ドクメン8
食中毒の大部分は、私たちのごく身近な食品に付着した食中毒菌(細菌やウイルス、寄生虫など)*が原因で起こります。どんな食品がどんな食中毒菌に汚染されやすいか、まずはチェック!


肉や魚入りの、時間の経った煮込み料理
● 発症まで&症状
8~22時間ほど(腹痛・下痢)
〜特徴と対策〜

鶏肉、牛レバーなど
● 発症まで&症状
2〜7日ほど(腹痛・下痢・発熱など)
〜特徴と対策〜

牛肉、牛レバーなどの内臓肉
● 発症まで&症状
1~10日ほど(下痢・血便・激しい腹痛など)
〜特徴と対策〜

人の手指や鼻の中(特に傷のある皮膚)
● 発症まで&症状
1~8時間ほど(吐き気・嘔吐・腹痛・下痢など)
〜特徴と対策〜

魚介類
● 発症まで&症状
4時間~4日ほど(腹痛・下痢など)
〜特徴と対策〜

卵、鶏肉など(自然界に広く分布)
● 発症まで&症状
6時間~3日ほど(腹痛・下痢・発熱など)
〜特徴と対策〜

二枚貝(カキ、アサリなど)、感染者の便や嘔吐物中
● 発症まで&症状
1~2日ほど(腹痛・下痢・嘔吐・発熱など)
〜特徴と対策〜

イカ、サバなどの魚介類
● 発症まで&症状
4時間~1日半ほど(腹痛・吐き気・嘔吐など)
〜特徴と対策〜

*以下、本サイトでは食中毒を起こす細菌やウイルス、寄生虫などの病原体をまとめて「食中毒菌」と総称します。ここで紹介した食中毒菌は主なものであり、ごく一部です。また、発症までの期間は目安です(体調や体質、 年齢、菌の量などにより変化します)。

【監修】浦上 弘 先生
(新潟薬科大学応用生命科学部食品安全学研究室教授、日本HACCPトレーニングセンター理事長)
食中毒予防に関するエキスパート。監修書に『HACCP完全解説―国際的に通用する正しいHACCPとは』(鶏卵肉情報センター)など。

ヘルス・グラフィックマガジンvol.40
「食中毒」より転載(2021年6月15日発行)