THIS IS HAMIGAKI
あらゆる口内トラブルの予防には、やはり日々の歯みがきがとても重要です。でも、効果的な歯みがきができている人は意外と少ないかも…。あなたの歯みがきはどうですか?
日々の歯みがきの方法を見直して、健口を目指しましょう!
歯ブラシはペンを握るように、軽く持つ。歯みがきの際に歯肉から出血する人は、まずは毛先が「やわらかめ」のものを使おう。出血がない人は「ふつう」の固さで。
最大のポイントは、歯と歯肉の境目をみがくこと。歯周病などで歯と歯肉の境目のすき間が広がっている場合には、歯・歯肉に対して45°の角度で歯ブラシをあて、すき間が広がっていなければ、歯・歯肉に対して90°の角度で歯ブラシをあてる。すき間が広がっているか否か不明な場合には、歯科医や歯科衛生士に相談しよう。強くみがきすぎると、知覚過敏の原因となったり、歯肉を痛めたりするので要注意。
歯ブラシは小刻みに動かし、2~2.5本ずつていねいに
みがき終わったら、唾液を吐き出して少量の水で軽く口をゆすぐ。何度も口をゆすいでしまうと、歯を守ってくれる歯磨剤の成分まで一緒に流れてしまうので一度でOK。また、いくらていねいに歯をみがいても、歯ブラシではどうしても届かない歯と歯のすき間なども。歯ブラシだけでは歯垢の除去率は約60%にとどまるというデータもあるので、デンタルフロスや歯間ブラシで仕上げをしよう。そうすることで歯垢の除去率は約90~95%までUP!
【監修】和泉 雄一 先生
(東京医科歯科大学 名誉教授)
歯周病治療のスペシャリスト。臨床現場だけではなく、歯周病と全身の疾患とのかかわりなどの研究にも力を入れている。
ヘルス・グラフィックマガジンvol.33
「口内トラブル」より転載(2019年4月15日発行)