かつて「ヒロシです…」の自虐ネタで大ブレイクした、ピン芸人のヒロシさん。しかし、当時はテレビ出演が苦痛で、周囲に同調できない悩みやストレスを抱えていたそうです。その後、個人事務所を設立し、ソロキャンプYouTuberとしても活動の幅を広げています。
今回は、そんなヒロシさんに不安やストレスについてお話をうかがうとともに、「笑い」の健康効果に注目しました。精神科医・産業医の井上智介先生とオンラインで対談し、健康への効果も実証されている「笑い」を取り入れたエクササイズも体験。そこで語られた、ヒロシさんの本音とは?
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- ヒロシさん
仕事には不安がつきもの。心の安定に必要なのは「ひとりの時間」
―いきなりの質問で恐縮ですが、ヒロシさん最近、笑えていますか?
お笑い芸人・YouTuberのヒロシさん
―では、「笑い」とは対極にあるものかもしれませんが、今回の特集テーマでもある「不安」を感じることはありますか?
―ヒロシさんの場合、そういうネガティブな感情が湧いたとき、普段どうやって解消しているのですか?
黙々とソロキャンプを楽しむヒロシさんの動画は、幅広い視聴者から支持されている
―ソロキャンプの場合、熊が出てくるんじゃないかとか、ひとりだと何かあったときにどうしようとか、別の不安はありませんか?
―YouTuberとして再ブレイクし、現在は個人事務所の社長でもありますよね。以前よりも不安やストレスは減りましたか?
精神科医が、治療にも取り入れている「笑い」のエクササイズ。心と体への健康効果とは?
―今回は、「心の健康には 何よりも『笑い』が効果的な治療」と語る、精神科医の井上智介先生をオンラインでお呼びしています。ストレスフルな世の中で、笑いがどう役立つのか。先生にうかがったうえで、笑いを取り入れる効果的な方法をヒロシさんにも体験していただきます。井上先生、よろしくお願いします。
産業医・精神科医・健診医として活動する、井上 智介先生。「心の健康には何よりも『笑い』が効果的な治療」と語り、「おおざっぱに笑って健康に生きる」をモットーにしたラフドクターとして活動中。メディア出演時は、金髪アフロヘアと赤縁メガネがトレードマーク。
―ヒロシさんは、動画編集をしながら笑っていることもあるとおっしゃっていました。きっとそれは心からの「笑い」なんでしょうね。井上先生、まず「笑う」ことにはどのような効果があるのでしょうか?
準備運動は必要。表情筋をほぐせば笑いやすくなる
―精神科医である井上先生は、うつ病などの患者さんの治療に、エクササイズとして「笑い」を取り入れていらっしゃいますね。どのように実践されているのか、疑問を感じているヒロシさんも一度体験してみませんか。先生、お願いします!
笑うための準備運動。まずは口周りの筋肉をほぐしていく
次に、目の周りのストレッチ。ここまで終えると、だいぶ顔の表情筋がほぐれる
―ありがとうございます。ここまでがストレッチですね。顔が温まってきました。
「こういうことですか?」と実践してみるヒロシさん。スマホを持つしぐさまでしてみたものの、「やっぱり無理ですよ……」と大声で笑うには至らず
「笑えない」は心の危険信号。笑う時間をつくることで心を元気に
ソロキャンプをしながら、自然と笑みがこぼれることもあるという