足にやさしい、靴とインソールの選び方
崩れた足のアーチは、残念ながら元に戻すことはできません。
しかし、足にやさしい靴を選ぶことは、足アーチのさらなる崩れを防いだり、足トラブルを回避するのに役立ちます。
加えて、崩れた足アーチを本来の形に補正する“インソール”を使えば、足アーチの崩れが原因で起こる足トラブル※のほとんどを改善させることができるんです。
※ 足アーチの崩れが原因で起こる足トラブルはこちらからご確認いただけます。
靴選びで最も大切なことは、かかと部分が足に合っていること。試着の際、かかとが少し緩くても、足先のほうに痛みや当たる箇所がなければ「まあいいか」と思ってしまいがちですが、それはNG。アーチが崩れるときには必ずかかとの骨も動くため、かかとをしっかり固定することで、アーチの崩れを抑えることができるのです。靴のかかとの幅と高さが自分の足にマッチしているかをまず確認しましょう。
次にチェックしたいのは、甲がしっかり押さえられるかどうか。甲が覆われていると、靴の中で足が滑るのを防ぐことができ、足に負担がかかりにくくなります。靴紐やベルトで調整できるものが◎。
足の健康を考えたときのベストは、やはりスニーカーのような「走っても脱げない靴」。ところが特に女性の靴は、ヒールが高かったり甲を覆う面積が小さかったりと、足にとって負担となる要素が多いもの。ハイヒールやおしゃれ靴は必要なときにだけ短時間履くようにして、1日のなかでTPOに応じて履き替えるのも、足を守るためには大切な工夫です。
いわゆる“中敷き”ではなく、足アーチを下から支えて理想的な形に補正してくれる“インソール”は、足に悩みを抱える人の必須アイテム。市販品も充実してきているので、知識をもったアドバイザーのいる靴店やスポーツ用品店で自分の足に合ったものを選んで使ってみましょう。
1.土踏まずのややかかと寄りの部分に膨らみがあり、足アーチの起点となる部分を持ち上げてくれる形状がベスト。体重をかけても潰れない硬い素材のものを選んで。金額的には5,000円程度のものがオススメ。
2.スニーカー用やパンプス用など種類があるので、実際に履く靴に入れて試してみましょう。
3.インソールでアーチが補正されると、これまで使えていなかった筋肉が使われるので、太ももの裏やふくらはぎが筋肉痛になることがありますが、これはよいサイン。一方、足そのものの痛みが増強するのはNGサインです。使用をやめて足の専門医などに相談を。
【監修】桑原 靖 先生
(足のクリニック表参道 院長)
日本で初めて「足専門」のクリニックを開設し、年間6000人もの足の診療を行う、足病変診療のエキスパート。一般向け著書に『女性のつらい「外反母趾」がラクになる!』(PHP研究所)、『元気足の作り方』(NHK出版)など。
足のクリニック表参道:東京都港区南青山5-6-24南青山テラスハウス3F
TEL:03-6434-1082
URL:https://ashi-clinic.jp/
ヘルス・グラフィックマガジンvol.38
「足の悩み」より転載(2020年6月15日発行)