DJ ZZZの眠りのお悩み聞かNIGHT
Hi everyone. 今夜もtuneinしてくれてありがとう。DJ ZZZがお届けします。
リスナーから寄せられた睡眠の悩みに答えていくよ。中には治療が必要なものもあるので、気になる症状があれば専門医を受診しよう。
睡眠専門医は、日本睡眠学会ホームページに掲載されている専門医一覧をcheck it。
So, have a nice sleep and good night.
夜間の睡眠がとれているのに、日中強い眠気に襲われて寝てしまう病気に、ナルコレプシーというものがあるんだ。本人は眠気を感じないまま、気づくと眠っていることもあるんだって。10代半ばで発症するケースが多いみたいだから、早期発見・早期治療のためにも、早めに医療機関へ。
日本泌尿器科学会によると、40歳以上の約4,500万人が夜間頻尿で、加齢とともに排尿回数が増える傾向にあるんだって。病気が原因のこと以外にも、膀胱の老化現象や、原因が不明なことも珍しくないんだよ。夜目が覚めるたびに何となくトイレに行って「自分は夜間頻尿だ」と思い込んでいるだけってことも。病気が原因の場合はその治療が必要。原因がはっきりしない場合はまず泌尿器科専門医を受診して原因を明らかにすることが重要だよ。
睡眠中にふくらはぎが突然強くけいれんして痛みが生じる、いわゆる「こむら返り」は、運動などによる多量の発汗、妊娠中のカルシウム不足、下痢による脱水、人工透析など、体内の電解質バランスが崩れたときなどに起こりやすくなるそうなんだ。筋肉や腱のセンサーがうまくはたらかずに起こる場合もあるんだって。こむら返りが起こったらまずはアキレス腱やふくらはぎをゆっくり伸ばすと痛みが軽くなるよ。頻繁に起きる場合は別の病気が隠れている可能性もあるので、一度医療機関で相談を。
寝る前や睡眠中に脚がむずむずしたり、虫が這うような不快感があったりして眠れなくなる、レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群)という病気があるんだ。子どもでも発症することがあり、布団に足をこすりつけたり、絶えず足を動かしていたりしてなかなか寝ない場合はこの病気の可能性もあるよ。薬物治療で症状の軽減が期待できるみたいだから、まずは睡眠専門医に相談してみて。
睡眠時無呼吸症候群という病気では、睡眠中に気道がふさがり、一時的に呼吸が止まってしまうんだ。大きないびきをかいていることが多いよ。十分な睡眠がとれていないので、日中に抗いがたい眠気を自覚する場合も。体重を減らすと症状が軽減することが多いんだけど、元々気道が狭いことなどが原因の場合もあるので、まずはいびき外来や睡眠専門医を受診しよう。いびきや睡眠中の呼吸の乱れなどをチェックできるアプリもあるから、心配なリスナーは一度使ってみるのもおすすめ。
睡眠薬や睡眠導入剤、サプリメントなどは「眠るため」ではなく「眠れたという成功体験をサポートするため」に使うものと考えてみて。寝室で眠ることを脳が学習したら、薬やサプリメントから卒業することが可能なんだ。睡眠の悩みを抱えている場合は、すぐに薬やサプリメントに頼るよりも、体内時計のリズムを整えたりするところから始めてみるのはどうかな。睡眠専門医にも相談しよう。
【監修】井上雄一先生
睡眠総合ケアクリニック代々木 理事長
睡眠に関するあらゆる障害に対応し、治療だけでなくカウンセリングなどのきめこまやかなケアも行う、睡眠障害治療のエキスパート。
著書に『高齢者の睡眠を守る-睡眠障害の理解と対応-』(ワールドプランニング)など。
ヘルス・グラフィックマガジンvol.39
「睡眠不良」より転載(2021年3月15日発行)