危険な生き物大図鑑 ~山編~
海へ山へ、ワクワクのレジャーシーズン到来!けれども時に、危険な生き物に出遭うことも。どんな場所にどんな生き物がいるのかを知って備えて、夏のアウトドアを思いっきり楽しもう!
全長15cm程度。赤茶の頭部、黄色いあしをもち、夜行性。肉を食いちぎるほど強く噛みつく。噛まれると強い痛みが続き、赤く腫れる。人家にも出現。
ツバキの葉などに発生。全身に毒針毛をもつ。触れると簡単に皮膚に刺さり、チクチクしたかゆみ、痛みが起こる。毒針毛は軽いため、風で飛んでくることも。
口の奥に毒牙をもち、昼行性。水辺や人家近くにも生息。黄色のラインが首元にあることが多く、1m超の個体も。攻撃性は低く、手を出さない限り噛まれない。
人を刺すハチのなかで最も好戦的で危険。人家付近に巣をつくることも。見かけたら振り払ったりせず静かに退散する。刺されると激しい痛み・腫れ。
ハエに似た3~5mmの小型の昆虫。二酸化炭素や汗に寄ってくる性質があり、皮膚に噛みついて吸血する。しばらくしてからかゆみや腫れが起こる。
攻撃的ではないが、毒牙をもち、気づかずに踏んだり捕まえようとすると危険。噛まれると腫れて徐々に痛む。毎年数件の死亡例あり。
● 遊びに行く先の情報を事前に収集しておこう(スズメバチやマムシの目撃情報があるか等)。
● 基本は長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を減らそう。黒い服も避けよう(ハチ回避)。
● 整備された空間(登山道やキャンプ場など)から外れた場所にむやみに立ち入るのはやめよう。
● 虫よけスプレーや市販の虫さされ用薬、ポイズンリムーバーなどを携帯しよう。
● 患部を清潔にしつつ、すぐに森林やキャンプ場の管理事務所などに助けを求めよう。
● 動植物の毒害についてのアドバイスを受けられる「中毒110番」への連絡も◎。
● 応急手当を受けた後、必ず一度は医療機関を受診しよう。
●本州を中心に広く生息し、夏季に被害の起こる頻度が比較的高い代表的な生物を紹介しています。
【監修】吉田 光輔さん
環境水族館アクアマリンふくしま 飼育・研究員
水中を中心とした生物のエキスパート。業務やフィールドワークから得られた知見から、生物の生態や情報の発信を行っている。
●アクアマリンふくしま URL:https://www.aquamarine.or.jp/
ヘルス・グラフィックマガジンvol.30
「きず・やけど」より転載(2018年7月17日発行)