あべこべ体操
体のむだな動きや力の使い方に気づき、いかに効率よく楽に動くかを学習する身体訓練法(フェルデンクライス・メソッド)をベースに考案された体操です。体の一部をほかと反対方向(あべこべ)に動かすなど、なじみのない動きをすることにより自身の体に意識が向き、体に対する「気づき」が得られます。それにより余計な緊張がほぐれ、結果的に肩こりや腰痛の改善につながります。いまいちピンとこないアナタも、つべこべ言わずにまずはチャレンジ!
いすに浅く腰掛け、顔を上下に向ける。このとき意識的に、上を向くときには胸を張りおへそを突き出し、下を向くときには猫背にして、おへそを引っ込める。
胸を張ったときには顔を下に向け、猫背になったときには顔を上に向ける。
手を組んで頭の後ろに添えて、顔を上下に向ける。同時に、上を向いたときには胸を張って肘を広げ、下を向いたときには猫背になり肘を閉じる。
手を組んで頭の後ろに添えて、顔を上下に向ける。胸を張ったときには顔を下に向けて肘を閉じ、猫背になったときには顔を上に向けて肘を広げる。
リラックスした状態であお向けになり膝を立て、足幅は腰幅と同じくらいに広げる。そのまま、膝を左右に倒す。
右手で左肘を、左手で右肘をつかんで腕を組み、頭・肘・膝を左右に倒す。
腕を組んだ状態で、頭だけを肘・膝とは逆の方向に倒す。
腕を組んだ状態で、肘だけを頭・膝とは逆の方向に倒す。
腕を組んだ状態で、膝だけを頭・肘とは逆の方向に倒す。
※痛みが強くなる場合にはすぐに実施を中止し、医療機関を受診のうえ医師の診察・指導のもとに実施してください。
【教えてくれたのは…】 北洞 誠一さん
(フェルデンクライス・メソッド・プラクティショナー)
あべこべ体操提唱者。著書に『首・肩・腰の疲れがあっという間にほぐれる本』など。URL:http://abekobe.jp/
ヘルス・グラフィックマガジンvol.32
「肩こり・腰痛」より転載(2019年1月15日発行)