熱中症

こんな場面に要注意 キケンな熱中SHOW

【こんな場面に要注意】キケンな熱中SHOW
ベビーカー熱中症【乳幼児】

体が小さく環境の影響を受けやすい乳幼児。ベビーカーは座面が低いため、特に路面からの熱を受けやすく、ベビーカー内の温度は外気+6℃近くになることも。大人が暑いとき、子どもはもっと暑いと常に心得て。

おひとりさま&老老熱中症【高齢者】

若年者と異なり、屋内で発生することの多い高齢者の熱中症。暑さを感じにくかったり、のどの渇きを感じにくいなどの身体的な特性から、本人も気づかないうちに熱中症が進行し、特に一人暮らしや老夫婦住まいの高齢者では発見が遅れ重症化しがちです。

降ろし忘れ熱中症【乳幼児】

夏場の自動車内の温度は、エンジンを切ってから15分程度で60℃を超えることも。子どもをうっかり降ろし忘れたり、短時間だからと車中に置いたまま離れてしまうと、あっという間に熱中症が起こることがあります。

絶対勝ちたい熱中症【小中高生】

子どもの熱中症は集団行動中に起こることが多いのが特徴。学校行事の準備中や部活動、スポーツ練習中などに、「自分だけ休むわけにはいかない!」「なんとしても試合に勝ちたい!」など、頑張りすぎて無理したときが危険です。

弱音吐けない熱中症【成人男性】

肉体労働に従事する成人男性の熱中症による死亡事故は、作業初日に最も多いことが知られています。暑さ慣れしていない体で、慣れない作業を慣れない仲間と行うなかで、水分補給しにくかったり、弱音を吐きにくいときに起こりやすいといえます。

バリキャリ熱中症【成人女性】

大事な会議の前夜、徹夜で資料をまとめ、寝不足のまま暑いなか荷物を持ってせっせと取引先に向かい、緊張のなかプレゼンを成功させて、「はー終わった、よかった」…と気が抜けて帰宅した夜に頭痛や吐き気…。こんなふうに時間差で熱中症の症状が起こってくることもあるのです。

年代別に特徴的な場面を例として紹介しています。これ以外にも熱中症が起こりやすいシーンや状況は多々あります。下記も参照し、熱中症予防に努めましょう。

【100%予防できます】防げる熱中SHOW
乳幼児の予防は大人がしっかり守ろう!

過ごす場所や部屋の温度を低く保とう(目安は28℃以下、湿度50~60%)。


暑い日にはできるだけ外出を避ける、短時間で済ませる、時間帯の調節を。


ベビーカーの背面に市販の冷却シートを敷いたり、日よけを活用しよう。


自分で飲めない・訴えられない分、大人がこまめに水分摂取させるのを忘れずに。


もちろん、自動車からの降ろし忘れには要注意。


顔が赤い、大量の汗、なんとなく元気がない、機嫌が悪い…といった「いつもと違う」様子を見逃さないようにしよう。

高齢者の予防は周りの人が気を配ろう!

気候に対して厚着しすぎていないか、厚い布団をかけていないか、確認しよう。


3回の食事をしっかりとろう。周りの人は、食事がとれているか確認しよう。


温度計を設置して、28℃以上あれば本人が暑くなくてもエアコンを!


のどの渇きを感じなくても、定期的な水分補給を促そう。


熱波や熱帯夜が続くときは特に要注意。数日かけて徐々に発症することも。


「ぼんやりしている」「寝てばかりいる」など、 普段と違うときには早めの受診を。


子どもたちの予防は自由に水を飲めるようにしよう!

魔法瓶の水筒に氷を入れた冷たい飲み物を携帯させよう。


のどの渇きに応じていつでも自由に飲める環境を大人が用意しよう。


自販機やコンビニでいつでも飲み物を買えるよう、小銭を持たせるのも◎。


運動や活動に熱中しすぎず、涼しい場所での休憩をこまめにとろう。


体調がいつもと違うときには、無理せず早めに周りに知らせよう。


通気性のよい服装や、直射日光を遮る帽子を身に着けよう。


3食しっかり食べて、しっかり寝よう。


働く大人の予防は「無理しない-させない」を心がけよう!

特に暑さに慣れないうちは、労働時間や量を抑えて体を慣らす期間を設けよう。


暑い場所での作業がなるべく短時間で済むよう、職場全体で計画を立てよう。


二日酔いや寝不足、疲れを避け、体調を整えて働こう。朝食抜きはキケン大!


いつでも飲める冷たい飲料を用意しておこう。たくさん汗をかいたら塩分も一緒に!


体調不良は素直に申告。弱音を吐ける・休憩できる職場環境をつくろう。


涼素材の衣類や冷却グッズなども活用して、体に熱がこもらないようにしよう。


病気療養中の方は、水分摂取等に特段の注意が必要となる場合があります。熱中症対策について、主治医と予め相談しておくことをお勧めします。

三宅 康史 先生

【監修】三宅 康史 先生

(帝京大学医学部救急医学講座教授)

救急診療のエキスパート。日本救急医学会 「熱中症に関する委員会」 前委員長を務め、熱中症の診療や調査研究、予防啓発のためのさまざまな取り組みを行っている。

ヘルス・グラフィックマガジン

ヘルス・グラフィックマガジンvol.34
「熱中症」より転載(2019年6月17日発行)

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