こんな場面に要注意 キケンな熱中SHOW
□過ごす場所や部屋の温度を低く保とう(目安は28℃以下、湿度50~60%)。
□暑い日にはできるだけ外出を避ける、短時間で済ませる、時間帯の調節を。
□ベビーカーの背面に市販の冷却シートを敷いたり、日よけを活用しよう。
□自分で飲めない・訴えられない分、大人がこまめに水分摂取させるのを忘れずに。
□もちろん、自動車からの降ろし忘れには要注意。
□顔が赤い、大量の汗、なんとなく元気がない、機嫌が悪い…といった「いつもと違う」様子を見逃さないようにしよう。
□気候に対して厚着しすぎていないか、厚い布団をかけていないか、確認しよう。
□3回の食事をしっかりとろう。周りの人は、食事がとれているか確認しよう。
□温度計を設置して、28℃以上あれば本人が暑くなくてもエアコンを!
□のどの渇きを感じなくても、定期的な水分補給を促そう。
□熱波や熱帯夜が続くときは特に要注意。数日かけて徐々に発症することも。
□「ぼんやりしている」「寝てばかりいる」など、 普段と違うときには早めの受診を。
□魔法瓶の水筒に氷を入れた冷たい飲み物を携帯させよう。
□のどの渇きに応じていつでも自由に飲める環境を大人が用意しよう。
□自販機やコンビニでいつでも飲み物を買えるよう、小銭を持たせるのも◎。
□運動や活動に熱中しすぎず、涼しい場所での休憩をこまめにとろう。
□体調がいつもと違うときには、無理せず早めに周りに知らせよう。
□通気性のよい服装や、直射日光を遮る帽子を身に着けよう。
□3食しっかり食べて、しっかり寝よう。
□特に暑さに慣れないうちは、労働時間や量を抑えて体を慣らす期間を設けよう。
□暑い場所での作業がなるべく短時間で済むよう、職場全体で計画を立てよう。
□二日酔いや寝不足、疲れを避け、体調を整えて働こう。朝食抜きはキケン大!
□いつでも飲める冷たい飲料を用意しておこう。たくさん汗をかいたら塩分も一緒に!
□体調不良は素直に申告。弱音を吐ける・休憩できる職場環境をつくろう。
□涼素材の衣類や冷却グッズなども活用して、体に熱がこもらないようにしよう。
【監修】三宅 康史 先生
(帝京大学医学部救急医学講座教授)
救急診療のエキスパート。日本救急医学会 「熱中症に関する委員会」 前委員長を務め、熱中症の診療や調査研究、予防啓発のためのさまざまな取り組みを行っている。
ヘルス・グラフィックマガジンvol.34
「熱中症」より転載(2019年6月17日発行)