足の悩み

これが正解。足の爪切り

これが正解。足の爪切り

「足の爪が食い込んで痛い……!」 そんな経験はありませんか? もしかするとその症状、誤った爪の切り方が関係しているかもしれません。学校で習うわけでもなく、人と比べることもなく、自己流になりがちなのが足の爪切り。足トラブルを回避するための正しい足爪の切り方、お教えします。

悪い例

★「深爪」や「角落とし」していませんか?

足の爪を手の爪と同じように角を落としてラウンド型に切っていませんか? 足は手と異なり、体重を支え、地面からの衝撃を受け止める役割をもつため、深爪をしたり、角を落としてしまうと、指先にかかる荷重を爪の面で受け止めきれず、爪の角が皮膚に食い込んだり、脇のお肉が盛り上がって炎症や痛みが出やすくなります。つまり、足の爪を手の爪の要領で切ってはいけません。もちろん、伸ばしすぎもNGです。

地面からの衝撃を受け止める役割を持つ

良い例

★「スクエア型」が足の爪の正しい形

足爪の理想的な形は「スクエア型」、つまり爪の両角を残した四角い形です。ポイントは大きく3つ。

①丸みをつけず、爪の角と爪の中央が水平になるようまっすぐに整える(両角を決して短く切り落とさない)。
②爪の長さは、足指の先端と同じくらいの長さ(1mmくらい爪の白い部分が残る程度)に。
③とがった角は、爪やすりなどで少し削ってなめらかに。

足爪専用の直線刃ツメキリやニッパー型ツメキリを使用するのもお勧めです。

ニッパー型ツメキリ

爪切りのポイント

★「爪やすり」で切りすぎを回避

爪を切るタイミングは、爪が軟らかくなっている入浴後がベター。いっぺんにバチンと切ると割れやすいので、左右から少しずつ数回に分けて。長さをおおまかにツメキリで整えたら、そのあとはツメキリに付帯のやすりや、ドラッグストアなどで手に入る爪やすりを使って少しずつ削るように長さ・形を整えていくのがお勧め。やすりは往復させず一方向に動かして。角は根元から先端に向けて軽く削ります。すでに角が短い人は、まずは根気よく爪を伸ばしましょう。

左右から少しずつ数回に分けて切る

自分で切りにくいときは「皮膚科」へ!

★自分で切りにくいときは「皮膚科」へ!

爪が変形していたり、体が硬くて足先まで手が届かないなど、うまく切れそうにない人は、医療機関で切ってもらうのも手です。すでに痛みなどの症状が出ているなら特に一度は皮膚科(または形成外科)へ。「巻き爪」や「陥入爪」と呼ばれる状態かもしれません。「爪切りくらいで受診なんて……」などと思わずに、身近な専門家にぜひ相談してみましょう。

巻き爪

※糖尿病の方は足の傷から感染症等の問題を生じやすいため、爪切りに際しても無理をせず、フットケア外来などの専門外来をぜひ利用してください。

八百坂 遵 先生

【監修】八百坂 遵 先生

(さくら皮フ科クリニック 院長)

皮膚科診療のエキスパート。地域に密着した診療を旨とし、日々の診療に取り組む。
さくら皮フ科クリニック: 東京都板橋区成増2-14-5 EH第二ビル2F
TEL:03-3938-1166
URL:http://www.sakurahifu.com/

足の悩み

ヘルス・グラフィックマガジンvol.52
「足の悩み」より転載(2020年6月17日発行)

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