顔も体もやさしくトントン♪タッピングタッチ
タッピングタッチとは、心と体に働きかけるホリスティック(統合的)なケア。ただやさしく指先で顔や体に触れるだけなのに、なぜかじんわり癒される、シンプルな手法です。今回は一人で気軽にできる「セルフタッピング」をご紹介。慌ただしい日々の合間に、自分をやさしくケアしましょ。
軽いストレッチなどで体をほぐしてから、顔と頭全体をタッピング。あごから始め、頬、こめかみ、額、頭、後頭部、首の順に行います。血行が促進され、目や頭の緊張がほぐれていきます。
腕を胸の前でクロスし、左右に軽くゆれながら、肩、腕の順にタッピング。自分自身に意識を向け、いたわっているような感覚で行います。
腕のクロスをほどき、上半身をタッピング。鎖骨の下から始め、胸、お腹と徐々に下がっていきましょう。手を後ろに回し、腰もタッピングします。
※内臓に負担をかけないようやさしく行います。
心地よいと感じた部分を自由にもう一度タッピング。動作を終えたら、両手を重ねてお腹の上に置き、深呼吸を数回繰り返します。最後にお腹を丸くさすり、リフレッシュして終わりましょう。
※本誌面で紹介したセルフケアは、タッピングタッチセルフケア・セルフタッピングの簡易版です
【監修】 中川一郎 先生
(タッピングタッチ協会 代表、臨床心理学博士、大阪経済大学人間科学部教授)
タッピングタッチの開発者として、国内外の多岐にわたる場でホリスティックケアのアプローチに関する実践・研究・教育を行う。著書に『〈ふれる〉で拓くケア タッピングタッチ』(北大路書房) など。
ヘルス・グラフィックマガジンvol.51
「ストレス」より転載(2024年3月15日発行)