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肩こり・腰痛
腰痛の真相
腰痛は、その発生のしくみを知るだけで不安が減り、痛みがやわらぐこともあるそう。痛み軽減の第一歩として、腰痛の真相をあばきます。
ひとくちに腰痛といっても範囲が広く、人により不快感や痛みが現れる部位は異なりますが、痛みの根源は筋肉・椎間関節(ついかんかんせつ)・椎間板(ついかんばん)の大きく3つに分けることができます。肩こりと同様に姿勢やストレスが大きく影響しており、やはり腰痛でも長時間の同じ姿勢(不動化)はよくありません。
前かがみの姿勢や座った状態で不動化を続けると、お尻やももの裏の筋肉の緊張(収縮)が強くなります。それにより骨盤がうしろに傾き、腰痛が起こりやすくなるそう。腰のストレッチだけではなく、骨盤から腰を動かすことを意識すると腰痛予防の効果がグッと上がります。
腰に痛みを感じたとき、コルセットをつける方も多いと思います。もちろん、安静が必要な際にはコルセットを使用して、腰の動きを制限する必要があります。ところが、長期間の使用は、腰の不動化につながります。不動化により腰痛が慢性化すると、実際は小さな痛みでも脳が大きな痛みと感じてしまい、悪化することも…。コルセットを上手に取り入れつつ、痛みの根本の解決を目指しましょう。
【監修】遠藤 健司 先生
東京医科大学 整形外科 講師
肩こり・腰痛治療のエキスパート。肩こり解消のための「肩甲骨はがし」や「あご引き訓練」を提唱。著書に『本当は怖い肩こり』など。
ヘルス・グラフィックマガジンvol.32
「肩こり・腰痛」より転載(2019年1月15日発行)