お笑いコンビ・アイデンティティの見浦彰彦さんは、2019年に手掌多汗症(※)の手術を受けたことを公表しました。手術の翌日、見浦さんは自身のブログで「やっと普通の人になれた気分です」と当時の心境を書き残しています。
※手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)……温熱や精神的負荷の有無いかんに関わらず、日常生活に支障をきたす程の大量の発汗が手のひらに生じる病気
手術により手汗はかかなくなったものの、代償性発汗(手術部位以外で多汗症になる症状)によって胸と背中に異常に汗をかくようになってしまったそう……。長い間「汗」と向き合ってきた見浦さんに、多汗症の体験談をお聞きします。
- 教えてくれるのは…
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- 見浦 彰彦さん
1984年生まれ、広島県出身。芸人。東京アナウンス学院芸能バラエティ科在学中の2004年に、田島直弥さんとお笑いコンビ「アイデンティティ」を結成。2019年に手掌多汗症の手術を受けたことを公表した。
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思春期は、手汗の悩みを言えなかった
―今回のテーマは『汗』です。手汗が気になり始めたのはいつ頃でしょうか?
―素敵なお姉さんですね。
小学5年生の見浦さん。当時は、手汗が教科書やプリントにつかないよう手と紙の間に下敷きやハンカチを挟み、"こっそり”対策をしていたそう。
―必ず手を繋がないといけないですもんね。
―どのように手汗対策していたのでしょうか?
小学生の頃は、手汗がひどく鉄棒など「握る」運動は大変だったそう。お付き合いした人とも、「手をつなぐのは好きじゃない」と腕を組むようにしていたのだとか。
―芸人さんになってからは握手を求められることも多いのでは?
相方の「ちゃんと調べてみたら?」をきっかけに病院へ
―「病気だ」とわかったのはいつ頃なのでしょうか?
「気づかないかもしれないけど、日常生活のなかで手って結構使うんですよ」と見浦さん。 スマホも指紋認証やタッチがうまくできず困ったこともあったと話してくれました。
―相方さんの一声で病院へ?
―結構トントン拍子でしたね。
手汗はなくなったけれど……
―なるほど。重度の症状が出てしまったということでしょうか?
―代償性発汗とは、どのような症状なのでしょうか?
本日のおじ爆ファミリー同窓会イベントステージ終了後のスーツ。ゲリラ豪雨の影響は全く関係のない純粋な汗です。ありがとうございました。 pic.twitter.com/xlvgTWigP5
— アイデンティティ見浦彰彦 (@idenmiura) August 3, 2022
「夏の営業や学祭など屋外のイベントも、汗が止まらなくて本当に大変なんです……」と、見浦さん。最近は、相方さんとも相談してラフな格好で漫才をするようになったそうです。
―夏場はとくに大変ですよね。どのように対策されているのですか?
―ちょっと見浦さんの汗を期待してしまっていた部分もあるのですが……(笑)。めっちゃサラサラですね!
打ち明けられたら、気持ちがラクになる。悩みすぎないで
―手術をしたあとにはどんな心境の変化がありましたか?
「昔はビリヤードのキューを指の間で滑らせることができなかったけど、いまは手がサラサラなので滑ります」と見浦さん。
―コンセントの抜き差しで感電?!危ない!!
―「汗」ってわりとセンシティブなトピックスだと思っていましたが、見浦さんはとても明るくお話しされているのにちょっぴり驚きました。
―周りの方々に相談できたことで、見浦さんの心も前向きになっていったのかもしれませんね。
―ありがとうございます。最後に、この記事を読んでいる読者の皆さんへメッセージをお願いします。