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小林まさみさん&まさるさんの「牡蠣と豚バラのニンニク味噌鍋」

「食は元気の源である!」という言葉があります。日々どんなものを、誰と、どんなシチュエーションで食べるのか。それは、私たちが毎日を健康に過ごすために、とても大切なこと。

しなやかに年を重ねて、自分らしくエネルギッシュに活躍している人の元気の源は、どんなメニューなのでしょうか。今回は、料理研究家・小林まさみさん、小林まさるさんが「これを食べるとパワーが出ますよ!」と教えてくれた小林家の定番メニュー「牡蠣と豚バラのニンニク味噌鍋」のレシピをご紹介します。調理工程とインタビューの動画は、こちらからお楽しみください。

教えてくれるのは…
小林まさみさん
料理研究家

20代半ばに料理研究家を志し、会社勤めをしながら調理師学校で学ぶ。在学中より料理研究家のアシスタント、テレビのフードコーディネーターのアシスタントを務め、独立。現在は料理教室、雑誌、単行本、テレビ、企業のレシピ開発、イベントなどで活動。料理を始めるのが遅かった経験により、簡単でつくりやすいアイデアを取り入れた、誰にでもおいしくできるレシピが人気。
 
■オフィシャルHP:https://masami-kobayashi.com/
■Instagram:https://www.instagram.com/kobayashimasami.masaru/

小林まさるさん

1933年生まれ。小林まさみの義父。定年後70歳から、まさみさんの調理アシスタントを務める。現在は著書本も出版し、雑誌、単行本、新聞、テレビなど、シニア料理家としても活動。座右の銘は「涙こぼしても酒こぼすな」。趣味は釣り。バンダナがトレードマーク。
 
■YouTube:小林まさる88チャンネル

小林家のアクティブの秘訣は「食事にあり!」

会社勤めをしながら調理師学校に通ったのち、料理研究家のアシスタントを経て独立した、まさみさん。
定年後にまさみさんのアシスタントとなり、78歳で著書本を出版、88歳でYouTubeを始めた、まさるさん。
おふたりは揃って、「年齢を言い訳にしない」というスタンスを大切にされています。

毎日を元気よく過ごすために「日々の食事を大切にしている」という小林家。今回は、おふたりとも大好きでよくつくるという栄養満点の「牡蠣と豚バラのニンニク味噌鍋」のレシピを教えていただきました。

小林家のパワー鍋「牡蠣と豚バラのニンニク味噌鍋」 のつくり方

材料(3~4人分)

  • 牡蠣(加熱用)…200g
  • 豚バラ薄切り肉(4~5cm長さに切る)…200g
  • 白菜(1口大に切る)…700g(大1/4個ほど)
  • ニンニク(芽を除き、薄切り)…1片
  • 赤唐辛子(種を取り、ハサミで5mm長さに切る)…小1本
  • 万能ねぎ(小口切り)…適量

(A)

  • だし汁…300cc
  • 味噌…大さじ4
  • 醤油…大さじ1/2
  • みりん…大さじ1
  • 砂糖…大さじ1/2
  • おろしニンニク…小さじ1/2
まさみさん

牡蠣は加熱用を選んでください。生食用よりも旨味が楽しめます。下処理は忘れずに、そして煮込み過ぎて身が縮んで硬くならないように気をつけてくださいね。

まさるさん

この鍋は、ごはんにもお酒にも合うぞ〜!

つくり方

  1. 鍋に、白菜1/2、豚肉、白菜1/2を重ね入れる
  2. (A)の調味料を混ぜて、1に注ぐ。ニンニクと赤唐辛子を散らし、強火にかける
  3. 煮立ったらフタをして、弱火で30分煮る。アクが気になれば取る
  4. 牡蠣を3%の塩水(水200ccに塩小さじ1)で洗い、流水で汚れを落として、水気を取る
  5. 4を具材の上に乗せ、フタをして弱火で3分ほど煮て、牡蠣に火を通す
  6. 万能ねぎを散らして完成!

人生の先輩!まさみさん&まさるさんへの3つの質問

2024年11〜12月のHELiCOの特集テーマは「自分らしく年をとろう」。まさに、このテーマを体現しているおふたりに、編集部から3つの質問をさせていただきました。

Q1:自分らしく年を重ねていく秘訣は?

まさみさん

お義父さん、だいぶ年を重ねているよね、何歳ですか?

まさるさん

91歳だよ。自分らしくっていうと、そうだな。まず無理をしない。でも諦めちゃダメ。前に進む。あとは、できることを頑張る。そう思ってるな。

まさみさん

発言に重みがあるね(笑)。前を進むっていうのは、私も同じ考えでした。自分らしくって、じつは自分が一番わからないなって、50代を迎えたいまでも思うんですよね。でも、わからないなりに、自分のやりたいことや興味があることに向かって、一歩前に進むっていうことが、自分らしさを積み重ねていくことかなぁ、と。

まさるさん

うんうん。

まさみさん

一歩進んだ先には、ちょっとした悩みや楽しくないこともいろいろ起こってくるだろうけれど、そこで舵を切って調整していく。それで最終的にたどり着いたところが、自分らしさなんじゃないかなとは思っています。

まさるさん

そうだなぁ。

まさみさん

あとは大切なのは、自分と他人を比べないっていうことかな。それをしてしまうとすごくつらくなるときもあるし、自分が見えなくなっちゃうから。あんまり他人のことは気にせず、進めばいいと思います。

まさるさん

そうだ、俺は年だし、うん。後ろ見たらあれがいるんだからさ(※)。あはははは! でも、だからといって諦めちゃダメだ。

(※)まさるさんのいう「あれ」とは、棺桶のことです。

まさみさん

私も料理研究家になろうと思った20代に一歩前に進んで、調理学校に通ったんです。そのときお義父さんとすでに同居していたけれど、まさかこんなふうに2人で一緒に働くなんて思っていませんでした。でも、一歩進んだその先にあったものを調整しながら働いていったら、こうやって2人でお仕事がもらえるようになったっていう。一般的には、料理家のアシスタントは年下であることが多いです。だから、他人と比べていたらすごいおかしな形なんですけど(笑)、自分らしさを重ねたからこそ、こういう結果になったのかなって。でも、きっとこの先もまた変わっていくんですけどね。そういうふうに思います。

Q2:健康のために欠かせないものは?

まさるさん

食べる。寝る。このふたつだな。偏った食べ方をしないで何でも食べる。バランスのいい食べ方をすることは欠かせないよ。寝るはもう寝る、その一言だ。早く寝て、早く起きる。あと、よく歩く。年を取るとあちこち痛くなってなんとなく出不精になる人もいるけどさ。俺は散歩を日課にしているよ。そんなもんだよ。

まさみさん

一緒だった。お義父さんが何を言うか想像もしてないし、聞いてもいないんですけど(笑)。私も健康のために欠かせないものは、まずは食べること。寝ることもそうだし、体を動かすことも大事にしていますね。お義父さんがいま言ったことにプラスすると、「笑うこと」も大切だなと思います。

まさるさん

それも大事だな、うん。

まさみさん

あとは、周りの人を見ていると、規則正しく生活をしている人は体調を崩しにくいのかなって気がしますね。夜遅くに飲みに行ったり、夜ふかしして映画見たりするなっていうわけではなくて、次の日に調整して、また元の生活に戻していくっていうのが、大切かなと思います。がんじがらめだとつまらなそうだから、笑って楽しく。

まさるさん

いいこと言うな。笑っているって大切だよ。

まさみさん

お義父さん、福顔だもんね。すごく福耳だしね(笑)。

まさるさん

そうかぁ?(笑)俺もマネしよう。いいことはマネするんだ。

Q3:10年後、どんな自分でいたいですか?

まさるさん

10年後って、俺はもう101歳だな。いまのこの状態のままで10年後になりたいな。

まさみさん

維持したい?

まさるさん

うん。これを超えるような状態で10年後になりたいなって思うのは、欲かなぁ(笑)。でも、あとは本当に何もないな。現在のような状態で10年後も過ごしていたい、それだけだな。

まさみさん

私は10年後の自分を想像するっていうより、いまの自分より年上の人で、どんなふうに生きている人が素敵かなって思うところを考えたんです。

まさるさん

おぉ〜。そうか。

まさみさん

そしたら、お義父さんもそうなんだけど、私の師匠である平野レミさんや、よく仕事でご一緒しているスタイリストさんたちが思い浮かんで。共通点は何かなって思ったら、みんな若い人たちとすごく仲良くしているんですよね。年上だからって威張らずに、どんな世代の人とも同じ目線で話す。それがすごく素敵だなと思って。

まさるさん

なるほどなぁ〜。

まさみさん

あとは、やりたいって思ったことを行動に移して、実践しているところも見習いたいですね。私の料理教室に70代の生徒さんもいるのですが、いくつになっても新しいことを始められている姿ってすごく素敵ですよね。そういう人に自分もなりたいって思いますね。

まさるさん

憧れる人がいるって、いいことだよなぁ。

まさみさん

そうだよね。そういう人生は、楽しい人生になるんじゃないかなと思ってます。

まさるさん

逆に、こんな人になりたくないって人はいるか? 俺を見るなよ〜(笑)

まさみさん

ノーコメントでお願いします(笑)

共通点もたくさんありながら、それぞれが大切にしていることや日々心がけていることをお話ししてくださった、まさみさんとまさるさん。素敵なレシピとお話をありがとうございました!

またいつかお料理を教えてください!

CREDIT
取材・文:HELiCO編集部+ノオト 動画・写真:栃久保 誠
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