旅に出たいけど、時間がない。そう思っている人は少なくないかもしれません。だけど、旅をもっと自由に広義なものとして捉えたら、限られた時間や条件のなかでも、旅に出ることができるのでは……? たとえば日帰りよりもさらに短い「半日」でも、旅を謳歌することは可能です。『0メートルの旅』の著者であり旅をこよなく愛するライターの岡田悠さんに、短い時間で旅を楽しむ工夫について伺いました。
- 教えてくれるのは…
-
- 岡田 悠さん
会社員の傍ら、ライター・作家として活動。有給を全て旅行に費やす。著書に南極から部屋の中までの旅行記を収録した『0メートルの旅』(ダイヤモンド社)のほか、『10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい』(河出書房新社)、『1歳の君とバナナへ』(小学館)がある。
X:https://twitter.com/YuuuO
やり残しがあるから、半日旅は無限ループ
―休日のほとんどを旅に捧げてきたという岡田さん。最近はどんな旅をしているのでしょうか。

―8時間でどこに行くのですか?

―静岡!

―やり残し???


―欲張って予定を詰め込みたくなっちゃうのですが、それをしないのはなぜですか?

―静岡以外でも、あえて「やり残し」をつくることはありますか?

―なかなか壮大なプロジェクトになりそうですね(笑)。

―どんなところにおもしろさを感じますか?


―たしかに河川敷って、何かの練習している人をよく見かけます。

昔住んでいた場所も「旅先」になる
―旅を「分割する」のもそうだと思いますが、半日旅をより楽しむためのコツってありますか?

―ちょっとしたミステリーツアーみたいでいいですね。

―それはハードルが低くていいですね!

意識的に3歳の気持ちになって、目の前のことをおもしろがる
―さらにもっと身近なところに立ち返って、近所で旅のような気分を楽しむとしたら、どんなことが考えられると思いますか?

―確かに、そういう細かな視野で街を歩くと、おもしろい発見や新しい気づきがありそうです。

違和感の正体 pic.twitter.com/Uo0S69vcSi
— 岡田悠 (@YuuuO) October 17, 2023

―そういう視点は、仕事にも活きてきそうですね。

―目の前のものごとをおもしろがるにはどうしたらいいですか?


旅の醍醐味は、いかに心を動かせるかどうか
―2020年に出版された著書『0メートルの旅』でご自身の「旅の定義」について書かれていました。半日旅をするようになって、旅に対する思いに変化はありましたか?

―なるほど。アナログ的なものほうが、旅の魅力を助長するのでしょうか。

―旅を最大限に楽しむためには、なんでも積極的に使ってみるとよさそうですね。
