「言えないモヤモヤ更年期」では、これまで4回にわたり、女性が更年期症状のつらさについて周囲にうまく伝えられない「モヤモヤ」について考えてきました。
“更年期のセンパイ”に話を聞いてもらったり、専門家からアドバイスをもらったりしてきたわけですが……、そもそも男性たちはこの「モヤモヤ」について、どれくらい理解しているのでしょうか? 女性からすれば、それこそ「言えない」「言いづらい」相手なわけですから、もしかしたら男性は何にもわかっていない可能性も……!?
そこで今回は、更年期世代の女性と接する機会が多い男性3名による、「本音座談会」を開催! 座談会の途中からは編集担当(女性)も参加し、最後には、男性が理解しやすい「更年期症状の伝え方」も一緒に考えていますので、よろしければ参考にしてくださいね。
【座談会参加メンバー】
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- タツオさん
(47歳)
フリーランス。妻(50歳)会社員。結婚20年目で、高2娘と中1息子の4人家族。自分で仕事をたくさん請けておきながら「忙しい」と嘆くので、家族からは「なんなの?」と言われる。
- タツオさん
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- ヒトシさん
(44歳)
会社員。妻(41歳)パート。結婚15年目で、中3娘と小5息子の4人家族。普段は妻から小言をあまり言われないが、たまに起きがけに「口が臭い」とやんわりたしなめられる。
- ヒトシさん
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- マサオさん
(49歳)
会社員。妻(43歳)専業主婦。結婚10年目で、8歳と2歳の娘の4人家族。普段は妻に家事育児を任せきりなので、週末に子どもと遊ぶと「いいとこ取り」と責められる。
- マサオさん
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- 編集担当コンドウ
(53歳)
フリーランス。ただいま更年期真っ只中。今年に入って症状がひどくなり、婦人科で治療中。
- 編集担当コンドウ
まずは、更年期についてどれくらい知っていますか?
女性の更年期について
日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。 閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。(公益社団法人日本産科婦人科学会サイトより)
―さっそくですが、皆さんは女性の更年期ってどれくらい知っていましたか?







―皆さんはHELiCOで連載中の「言えないモヤモヤ更年期」は読まれましたか?



女性の体調不良には、どう対応している?
―皆さんの奥さんは、普段から自分の体調不良や生理について家族に伝えたりしていますか?



―奥さんと生理の話ができても、職場の女性だと、なかなかそうもいかないですよね?







―生理はだいたい月1回の周期がありますが、更年期はいつどの症状が出るかわかりませんし、つらさの感じ方にも個人差があります。男性としては、どう伝えてほしいですか?





―それもタイミングを間違えると逆効果になったりしますよね。



更年期の場合、「言ってくれたらいいのに」が一番良くない
―家庭のお話をしていただきましたが、これを会社でできるのか、となりますよね。相手が奥さんなら更年期の話も直接できそうなものですが、同僚や部下だと察したりサポートしたりするのにも限界がありますし……。
男性一同:……。
―皆さん上を向いて黙ってしまいましたね……。ここで女性の意見も聞いてみたいと思います。編集担当のコンドウさん、ここまでの話を聞いていかがですか? やっぱり、仕事上の相手には更年期のことは伝えにくいでしょうか?









―先ほどマサオさんは、部下から「生理痛がひどくて出社が遅れます」というメールをもらうと言っていましたよね。それは上司として信頼されているからこそだと思うのですが、普段から特に意識されていることはありますか?



「更年期始まりました」宣言!
―会社には上司だけではなく、同僚や先輩など、仕事上で関わる人が多くいます。改めて、男性として「更年期症状のつらさはこう伝えてもらえるとありがたい」というのはありますか?



男性一同:300種類……!











―女性は自分の体について知りましょう、男性もきちんと勉強しましょう。そのうえで、お互いコミュニケーションを図りましょう、という結論になりそうですね。


