肩腰負担減之極意
一般的に、力仕事をするときには筋力が重要と考えられています。しかし、「古武術」は筋力に頼らず、効率的に体を動かすことに重きをおいていることが特徴です。
この古武術の考え方である「筋力に頼らない」「効率的に体を動かす」ということを日常生活に応用することで、体への負担を減らして肩こり・腰痛を予防する極意をご紹介します!
上半身は、物や人との接触点となるため、手先や腕だけを使うと、手首や肘・肩に負担が集中します。ここでカギとなるのが、腕と背中を連動させること。背中には大きな筋肉があるため、腕と背中が連動することにより腕だけに負担をかけずに大きな力が発揮できるのです。
中腰で前傾姿勢になっているとき腰を痛める方が多いですが、これを回避するためには、体をお腹からではなく、股関節から曲げることがカギとなります。股関節から体を曲げることで、腰への負担は大きく軽減されます。
【教えてくれたのは…】岡田 慎一郎 さん
(理学療法士・介護福祉士)
古武術の筋力に頼らないという考え方を介護に応用した、古武術介護の提唱者。著書に『体の使い方を変えればこんなに疲れない!』など。
URL:http://shinichiro-okada.com
ヘルス・グラフィックマガジンvol.32
「肩こり・腰痛」より転載(2019年1月15日発行)