フレグランスの香りに昔の恋人を思い出したり、おいしそうな料理のにおいを嗅いだ途端にお腹が空いたり…。というように、私たちのカラダや心は香りになんらかの反応を起こしています。
嗅覚は五感の中で唯一、脳へダイレクトに伝わります。その働きを利用する「アロマテラピー」は、花や樹木、フルーツの香りによってリフレッシュを促します。においが届くメカニズムや香りの活用法を、ハーブやアロマテラピー関連のアイテムを扱う「生活の木」のゼネラルマネジャー・佐々木薫さんに教わりました。後編では具体的な活用法や注意点などを掘り下げていきます。(前編はこちら)
- 教えてくれるのは…
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- 佐々木 薫さん
- 「生活の木」カルチャー事業本部 ゼネラルマネージャー
香りの持つ力に魅せられ、世界各国の産地を飛び回る。アロマテラピーの黎明期からシーンを見つめ続ける第一人者。著書に『アロマテラピー図鑑』『きほんのアロマテラピー』(ともに主婦の友社)などがある。
生活の木 公式サイト:https://www.treeoflife.co.jp/
Instagram:@treeoflife_ksasaki
毎日の暮らしでエッセンシャルオイルを楽しむ
―アロマを楽しむための方法と必要な道具を教えてください。
―ディフューザーを活用する以外の方法はありますか?
ほのかに感じられるからこそ、いい香り
―エッセンシャルオイルを選ぶ際のポイントは?
―精油はたくさん垂らした方が効果を得られますか?
―濃い方がパワーを発揮するものだと勘違いしていました。規定の数値は楽しむためのガイドラインでもあるんですね。
ガーデン内の花々からもやさしくほのかな香りが
同僚や家族と香りをシェアするための心がけ
―オフィスやリビングでアロマを焚く際に気をつけた方がいいことはありますか?
男性にもアロマの癒しを楽しんでほしいと語る佐々木さん
―小さい子供がいる家庭でもアロマテラピーは実践できるのでしょうか?
―自己判断ができないうちは触れさせない方がよさそうですね。大人が使用するうえでの注意点を教えてください。
―ペットを飼っている家庭で精油を使っても大丈夫ですか?
ざわつきの絶えない時代を生きるためのお守りに
―ビギナーが取り入れやすい精油は?
― 1984年から精油の販売を行い、さまざまなアイテムを開発されています。アイセイ薬局のヘルスデザインブランド〈KuSu〉とコラボレーションしたハンドクリームと入浴剤も発売されますね。
―本日の舞台でもある「生活の木 薬香草園」は広大なメディカルハーブガーデンを有しています。植物の魅力と直に触れられる場所で近所の方々が憩われている姿も印象的でした。アロマテラピーと暮らしが密接に関わる理想像ですね。
ガーデン内では花から蜜を集めるミツバチの姿があちこちで見られる
2020年に見舞われたパンデミックを機に、ガーデニングに精を出す人が増えたと耳にします。暮らしが激変したことで、草木の持つエネルギーに目が向けられている潮流を感じています。都会に住んでいると、残念ながら、自然は身の回りに溢れているものではない。植物の力や緑が恋しくなったときに、精油を活用するのも一つの手だと思います。まだまだ落ち着かない時代に、アロマテラピーは心の平穏をもたらしてくれますからね。
- 「香りの力」を取り入れて暮らしを整える(前編)
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フレグランスの香りに昔の恋人を思い出したり、おいしそうな料理のにおいを嗅いだ途端にお腹が空いたり…。というように、私たちのカラダや心は香りになんらかの反応を起こしています。https://helico.life/feature/fragrancepower-firsthalf/
嗅覚は五感の中で唯一、脳へダイレクトに伝わります。その働きを利用する「アロマテラピー」は、花や樹木、フルーツの香りによってリフレッシュを促します。においが届くメカニズムや香りの活用法を、ハーブやアロマテラピー関連のアイテムを扱う「生活の木」のゼネラルマネジャー・佐々木薫さんに教わりました。前編ではアロマテラピーの概要と精油の効能をお伝えします。