内臓脂肪

脂質だってはたらいています

中性脂肪、コレステロール、内臓脂肪に皮下脂肪。脂質や体脂肪と呼ばれるこれらの言葉は、なんとなく嫌なイメージが強いのではないでしょうか。たしかに、体内でエネルギーを使い切らずに余らせると「脂肪」としてさまざまな部位にたまっていきます。でも当然ながら、人間の体にとって欠かせない役割だってしっかり果たしています。まずは、みなさんの健康と特に関わりの深い脂質のはたらきを学びませんか?

エネルギーをため、体の機能を調整する

脂質(特に中性脂肪)をためる細胞で、必要な時にエネルギーを供給する役割を果たしているだけでなく、さまざまな体の機能を調整する物質を分泌しています。脂肪細胞が存在する部位により内臓脂肪・皮下脂肪・異所性脂肪と呼ばれています。今のところ、どのような順番で各部位についていくのかということは解明されていません。

内臓脂肪、皮下脂肪、異所性脂肪

注意事項

内臓脂肪の過剰な蓄積は、生活習慣病や動脈硬化を招きます。

人間の重要なエネルギー源となる

脂肪細胞の中に蓄えられています。人間は体を動かすエネルギーとして主にグルコース(ぶどう糖)を利用していますが、そのもととなるグリコーゲンは多くのエネルギーを体内にためておくには適していません。一方で中性脂肪は多くのエネルギーをコンパクトにためることができ、エネルギーが不足した時にすぐ取り出せるスグレモノなのです。

注意事項

中性脂肪の数値が基準値よりも高い場合は、動脈硬化や脂肪肝になるリスクが高まります。

コンビではたらき、細胞やホルモンのもととなる

主に肝臓で作られ、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールなどがあり、それぞれ役割も異なります。LDLコレステロールは血液とともに体中をめぐり、各組織にコレステロールを配ります。配られたコレステロールは細胞の膜やさまざまなホルモンのもととなります。一方でHDLコレステロールは、各組織で余ったコレステロールを回収し、再度分配します。

注意事項

LDLコレステロール値が基準値より高い、もしくはHDLコレステロール値が基準値より低い場合には、動脈硬化のリスクが高まります。

宮崎滋先生

宮崎 滋 先生

公益財団法人結核予防会
総合健診推進センター 所長

日本肥満症予防協会の副理事長も務める肥満症治療のエキスパート。臨床現場にて多くの肥満症患者と向き合い、治療や生活習慣改善のためのアドバイスなどを行っている。●総合健診推進センターURL:https://www.ichiken.org/

ヘルス・グラフィックマガジンvol.31「内臓脂肪」

ヘルス・グラフィックマガジンvol.31
「内臓脂肪」より転載(2018年10月15日発行)

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